方剤学・A問題(2) test 2020年6月5日 Leave a Comment 2.汗法の範疇に属さないのはどれか? A. 再造散B. 杏蘇散C. 敗毒散D. 升麻葛根湯E. 普済消毒飲 解答と解説 ここは、一つ一つの方剤について見ていきましょう。Aの「再造散」は、助陽益気、辛温解表の作用がありますから、発汗して正気を損傷せずに補益し、邪気をとどめないという配合になっています。よって、汗法ということになります。Bの「杏蘇散」は、外感涼燥の代表薬である。涼燥は小寒であり、乾燥した気候でもあるため、解表して汗を多く出させるのは禁忌であるが、汗法ではある。Cの「敗毒散」は正虚、外感風寒湿邪を主治とするので、扶正解表剤に分類されるが、発汗解表をしながらなので、汗法に入る。Dの「升麻葛根湯」は、麻疹の透発が見られないか、発疹はあるが不十分で透発していない場合に用いられる。よって、解肌透疹のための升麻が用いられていることから、汗法に入る。Eの「普済消毒飲」は、効能が疏風清熱、解毒消腫で汗法とは関係がない。ということで、答えは「E.普済消毒飲」ということになる。 方剤学の資料 漢方・中医学講座(基礎理論編)posted with ヨメレバ入江祥史 医歯薬出版 2007年06月 楽天ブックスAmazon7nethonto 紀伊國屋書店 中医学関連・参考サイト 東洋医学・鍼灸・薬膳・漢方薬の用語集東洋医学に関連する用語を解説するサイト Categories:方剤学・A問題 Previous Post 臨床学科・A型問題(107) Next Post 中医臨床学科・A型問題(71)
Be First to Comment