101.発熱微悪寒、頭痛、大便稀溏、小便清白、四肢不温が見られるのはどれか?
A. 表裏倶寒
B. 表熱裏寒
C. 半表半裏
D. 下熱上寒
E. 上熱下寒
このような問題は、中医診断学の中にはいくつか出ているので、しっかりと理解して答えていきたいものです。
まず、「発熱」ということから、説問の患者さんには“熱がある”ということが分ります。
そこで、熱がない「A.表裏倶寒」は消去されます。
そして、少陽病である「C.半表半裏」も消去されます。
次に、「発熱微悪寒」ということから、まだ表証であることが分ります。ここから、“表証で熱がある”ということで、「B.表熱裏寒」が該当します。
さらに踏み込んで、より精査してみます。「四肢不温」とありますが、四肢は手足のこと、そして手は上、足は下ということから分るように、体を上下で分けて分類した場合、この説問の患者は上下ともに寒になるので、「D.下熱上寒」「E.上熱下寒」もうまく当てはまりません。このことからも、正解が「B.表熱裏寒」であることが導かれます。
東洋医学の用語集
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