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中医基礎理論・A型問題(2)

2.人体は有機的な整体である。中医学において、この有機的な整体を形成する中心はどれか?

A. 五臓
B. 六腑
C. 経絡
D. 臓腑
E. 神

解答と解説

この問題もまた、「中医基礎理論A問題(1)」に引き続き、簡単なようで難しい。
というのも、この問題の選択肢もまた、「C.六腑」を除いてどれも正しいといえば正しいからです。

まず、「B.六腑」は五臓を主にしてそれに付随するものなので、消去できます。

しかし、「C.経絡」にしても、「D.臓腑」や「E.神」は、「有機的な整体を形成する」という説問にとって、悪い答えではない。

では、どうするか?
まずはじめに「E.神」について。
心身一如というのが東洋医学の哲学の一つにあり、さらに、身体よりも心の方が先行すると考えれば、「E.神」は「中心」にある。
しかし、「有機的な整体を形成する」というところには今ひとつ当てはまらないので、消去しても良いだろうということになる。

次に「C.経絡」はどうだろうか?
鍼灸師にとっては、鍼灸施術はツボに行われるのだから、そのツボをつなげる「C.経絡」はかなり重要視するし、施術の「中心」である。また、体の各部位をつなげているルートであるから「有機的」なものである。
しかし、あえていえば、経絡は臓腑からつながる支線ということになるから、整体から見たら経絡は中心というよりは、中心から派生したものとなるので、これも消去できる。

次に「D.臓腑」であるが、臓腑は表裏関係で切っても切れないというつながりを考えれば、一体と考えても良いかも知れない。しかし、「五臓」と「六腑」の二つを併せた言葉であるし、「A.五臓」「B.六腑」という選択肢がある中では、これを選ぶと「中心」という一点がぼやけてしまう。

ということで、「A.五臓」がより設問の答えに合うことが分ります。

長々と解説してきましたが、この問題はまともに考えては混乱しますので、答えをそのまま覚えるのが得策となります。

参考資料

東洋医学の用語集

鍼灸・漢方薬・薬膳など、東洋医学や中医学の用語を解説したサイト
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この問題の解説者

源保堂鍼灸院・薬戸金堂 瀬戸郁保 鍼灸師・国際中医師

瀬戸郁保
IKUYASU SETO

鍼灸師・国際中医師

東京の表参道で源保堂鍼灸院、漢方薬店・薬戸金堂を営んでいます。東洋医学らしい鍼灸、東洋医学に沿った漢方薬の処方を追究しています。身近なところから、そして世界の人々が今よりも健康で、しあわせになることが目標です。

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